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ボディロッキンで激ヤバ

ワンパクでもいい。ボディロッキンで激ヤバであれば。

【ネタバレ】ただただ楽しい~『デッドプール』を観て~

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 アメコミ映画『デッドプール』を観てきました。

 海外ではかなりの大人気で、すごい売れてると聞いてます。日本ではあんまり有名でないキャラクター(と思ってますが、そうでもないのか)なので、日本でも同じような売れ行きになるか、というところですか。

 海外では大人気のキャラクターでもあるので、前々から実写化自体の計画はあったと聞いています。それこそSPAWNができたんだったらこのキャラクターのほうが作るの簡単なようにも思うのですが、結局はウルヴァリンのちょい役でそれっぽいのが出てきたのみ。今回、満を持して実写映画化。最近のマーベル・シネマティック・ユニバースの一員として、新しいX-メンの時間軸で登場、という感じでした。

 ネタバレで、感想を書いていきます。

 

 

 個人的には、80点位です。ただ、もっと面白いかな、と期待していたところも正直。

 実際に、トレーラーでも出てくる車のシーンに関しては凄くいいです。身内いじりと映画自虐ネタを詰め込んだオープニングから、息もつかせぬような激しいアクションシーンなど、序盤の詰め込みっぷりなどは凄い面白いです。おしゃべりをしながらのアクションも、ついついニヤッとしてしまうような敵の倒し方も小気味よく、アクションシーンだけ切り取ったらもう満点です。

 もちろん、アクションだけではなく、ラブシーンもアホらしくて凄く良かったです。祝日に合わせて幸せな時間の経過を描く、という形でしたが、ライアン・レイノルズの面目躍如というか、顔はいいけど情けない、というキャラクターに非常にマッチしています。あと、ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリンがエロすぎて最高でした。個人的には、登場時の短い髪のほうが好みです。あとSMの女王様やってる時一瞬写った黒髪の時とか。これぞ娼婦、みたいな顔というか(失礼)。名前だけの繋がりであれですけど、エンジェルウォーズに出てきたヴァネッサ・ハジェンズに雰囲気が似てる感じがして良かったです。

 X-メン側として出てくるコロッサスとネガソニックもキャラは立ってるし、それぞれに本当にきちんとした活躍の場も用意されてる。全てにおいてきちんと交通整理されてるというか、よく管理された映画だと思います。

 普通に楽しいですし、カップルとかも「ウヒョー」って感じでみんな楽しんでいたんで、僕も普通に映画館で観て全く問題ない、凄い面白い時間を過ごせました。

 

 ただ、個人的には、もっと面白いかな、と思ってました。

 気になった点を3点、以下に書きます。

 

デッドプールのキャラクター造形について

 デッドプールというアメコミキャラは「狂っている」ということが大きな特徴と言えます。その「狂ってる」描写が、少し弱かったんじゃないだろうか、という感想です。

 もちろん、残虐な殺し方であったり、第四の壁の破壊(画面の向こうの観客に話しかける)などは狂ってる要素ではあるんですけど、なぜかあまり変に見えない。なぜだろう、と思ったんですけど、たぶんそれは、デッドプール自身をきちんと客観的に描写するシーンというか、コロッサスとかに「あいつどこ向いてるんや」というシーンをもう少し増やしても良かったのではないか、と思います。

 あと、これは原作とは違うかもしれないんであれですけど、そもそもウェイドさん自体が若干狂ってる人って描写だったので、デッドプールになってからもあんまり変わらないように見えてしまう、というのもあったのかもしれません。

 

②話の構成が少し複雑

 この作品は

 残虐な殺陣 → 昔話 → 殺陣 → 昔話 → 昔話

 という風に、ブレーキが多いのが印象に残りました。確かに、「なんでデッドプールはこうなったの?」とか「赤い服はなんで着てるの」とか、謎に思うのは思うんですけど、それを説明するためにいちいち過去の話を挟むから、あんまり乗れない。というか、テンションが一旦リセットされる。これ、DCですけど『マン・オブ・スティール』でも同じ感想だったんですが、こっちが「ウッヒョーーー」となるギリギリでテンションリセットされるんで、糞詰まりみたいな気持ちになるんです。もう少し、まっすぐ話をできても良かったんじゃないのかな、と思います。ここらへん、最近で言うと『シビルウォー』は全くもって真っ直ぐなわけですよ。まっすぐだから、観客のテンションの持って行き方もだいぶ楽なんです。一緒に乗れるわけだから。

 この映画はそこを解消するために、過去の話でも残虐な殺しをしまくるわけですね。スケートリンクの殺し方はすごい良かったです。そこら辺も含めて、この映画は非常に考えられて作られたんだな、ということはよく分かります。ただ、それもまたブチ切りになってしまうので、ちょっとテンションの持続という点では、物足りないかな、という感じでした。

 

③敵が微妙

 これは完全に、言いがかりレベルなんで別に気になる人はいないと思いますが、敵の能力が微妙というか、地味。なおかつ、地味な割によく分からない。

 フランシスとエンジェルの二人が敵ですが(X-メンでエンジェルでこっちかよっていう)、二人の能力の説明はきちんとされています。フランシスは特にきちんとされてます。人一人簡単に持ち上げられる身体能力と、痛みを感じない体。その副作用として感情がなくなった、と。ただ、結構笑っていたり、なんか怒ってたりするんで「ほんとかよ」って思うので、ここももう少し描写を割いても良かったかも、と思ってしまいました。「お前にも感情あるじゃねーか」的なベタなのはいりませんが、なんかこう「あ、こいつ本当に感情無くなってるな」という描写もあんまりない。役者さんは凄い頑張ってて、普通に喋ってるだけでそういう感じは出てるんですけど、「ただの大根なんじゃねーか」という風にも思えました。そんなことはないと思いますけど。

 あと、所長感が全くないっていう。火事のシーンで白いシャツ一枚に消火器持ってるのは冗談キツすぎるぜって思いましたね。

 エンジェルも、「力強いんで」っていう凄いアホみたいな能力ですけど、力強いだけじゃなくて凄い頑丈じゃん、というので「まじかよ」と思ってしまいました。力強いだけじゃないんだ、っていう。よく考えたら、すごい力でぶん殴れるってことは、体全体が頑強じゃないとできないよな、ということに気がつくべきだったんですけどね。これはもう、僕がアホだっただけの話なんですけど。

 

 色々言いましたが、これらも全て自分で勝手にハードル上げてしまった結果なので、普通に楽しい映画が観たいって人は気にならないと思います。

 あんまり期待するってのは、良くないってことがよく分かりました。