ボディロッキンで激ヤバ

ワンパクでもいい。ボディロッキンで激ヤバであれば。

【ネタバレ】製作者「オタクなんてこんなもんでいいでしょ」~映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影<シャドウズ>』を観て~

www.youtube.com

 

 観てきました。

 前作はマイケル・ベイが監督し、あの一世を風靡した映画版ミュータント・ニンジャ・タートルズを、あまりにもベイっぽく、それでいてやはりベイっぽくリブートした佳作だったと思います。

 今作は、一言で言うなら、「別に作らなくても良かった作品」ですね。僕は面白くなかったです。

 たぶん、お金がなかったのか、なんか途中で映画がブチ切れてましたね。

 

 ダメな部分は、大きく分けて2つあります。

 先ず、色々細かい部分で「あれ? この話どういう話なの?」「このキャラってどういうキャラなの?」と思ってしまうしかない部分が多すぎる。

 例えば、ケイシー・ジョーンズが「僕も巡査なんで!」とか言ってる場面、ジョーンズは制服すら着ていないし、車も自分の車に乗ってる始末で「いや、全く説得力がないんですけど」と思ってしまいます。もちろん、それが狙いだと思うんです。”破天荒な巡査”ってことで押したいんでしょうけど、それにしても「いや、それはさすがに、、、」というくらい変てこ。

 大体、シュレッダーってのはものすごい大悪人で、絶対に逃してはいけない奴なんですよ。そいつの輸送にこんな奴当てるかよ、と思っちゃいますね。これはこのケイシー・ジョーンズがダメってわけじゃなくて、こいつに「任せたぞ」なんて言ってた上司すら無能を通りすぎて”破天荒すぎる”ってことになりますね。そこでもう「なんかこの映画、あんまり真面目に作ってないんじゃ?」という疑惑が。

 別に、ふざけた映画であっても面白い映画はあります。ただ、良い映画ってのは、そこに対してきちんとした筋は通してると思うんですよ。少なくとも、ケイシー・ジョーンズは有能であるべきでしょう。有能だから、その後の二人の囚人を探しだすシーンにも意味が出てくるし。

 万事、こういう感じで「あれ?」って思う部分が多いんですよ。映画に乗っていけない。これはもう脚本の段階であんまり考えてないからですよね。「オタク相手だしこんくらいでいいか」って感じで作ってるんじゃないですかね。

 あと、兄弟の仲が悪くなった後、再び仲良くなる部分の書き込みがあまりにも少なすぎて「あれ、俺途中で寝てたか?」と思ってしまいました。薬品ぶつけて割っただけじゃん。あれね、もう少し書かないと。アレだけで済ますんなら仲悪くしなければいいじゃん。その分物語が重くなるんだから、それをなくしてハチャメチャでメチャクチャなアクション作品にしちゃったほうがまだ面白かったんじゃないですかね?

 

 もう一つが、設定の漏れ。なんかいきなり宇宙人が出てきて「あ、そんな話だったよね」と思い出したんですが、要塞が出てきた時、ドナテロが全く慌てる様子もなく「これは宇宙人の要塞で、こういう感じの能力があって」ってとか普通に説明してるんですけど、アレっておかしくないですか? なんでお前そんな宇宙人に詳しいんだよって。

 これって、原作がどういう風に対処してたか分かんないんですけど、あまりにも客を置いてけぼりにしているというか、これも「オタク相手だしこんくらいでいいか」っていう風に作ってるようにしか見えないんですよ。

 

 

 とまぁ、何から何までアレな作品でした。個人的には60点です。

 

 ほめられる部分としては

WWEのシェイマスが馬鹿っぽい役で普通に出てたこと。

ミーガン・フォックスはベイっぽくてイイ女優。

・perturbatorのI am the nightのリミックスが最初のバスケットボールの試合会場で使われてたこと。これは名曲。

 www.youtube.com